タイルには目がないわん吉。赤レンガレトロ建築の西門紅樓にマジョリカタイルのお店に行ってまいりました。
「西門紅樓」は台湾の今を伝えるカルチャー発信地
MRT西門駅を出てすぐの西門紅樓は1908年に建てられた赤レンガの建物。台湾で初めて政府がつくった公営市場だったそうです。2007年に台北市が改築して今の姿に。現在はメイドイン台湾の雑貨ショップや台湾茶カフェ、ワークショップスペースや劇場も備え、台湾の今のカルチャーを伝える文化発信基地でもあります。
特に雑貨はおもしろい。台湾ならではのユニークなデザインや色づかい、それに自由な発想が見ていてあきません。
華やかな台湾マジョリカタイル
そんな一角にあるマジョリカタイルの小さなショップ。ここは台湾の中南部の嘉義にある台湾花磚博物館の分館でもあります。
かわいいなぁ、かわいいなぁ、と見ていると店員さんが「このタイルはもともと日本から来たものですよ」と教えてくれました。
なるほど、20世紀前半には常滑や多治見などの陶磁器産地から世界各国にタイルが輸出されたそうです。各地の文化を尊重して図柄にはそれぞれの土地のものが描かれたとか。台湾にやってきたタイルには南国らしい果物なども描かれていました。
カラフルな色合いと華やかな絵柄。タイルの上で立体的にデザインされたモチーフたちのことをずっと見ていたくなりました。
台湾にあるマジョリカタイルを配した家は古くなり、今ではどんどん取り壊されているそうです。歴史価値のあるものをなくしてはならない、と台湾花磚博物館では取り壊しの現場からタイルを拾い集め、文化保存の意味も込めて展示していると聞きました。次回はぜひ本館へ行かねば!
台湾のかわいい雑貨好きのみなさん、ぜひこの小さなショップでマジョリカタイルのかわいさを楽しんでくださいね。
台灣花磚博物館 Facebook
台北市万華区成都路10号
営業時間:日~木 11:00~21:30(月曜日休館)、金~土 11:00~22:00