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北埔老街で客家の暮らしに触れる

台湾の中でも客家の人たちの生活文化が色濃く残る街、北埔。観光地としても知られていますが、平日のこの街は観光客もほとんどいなくて、住民のみなさんの普段の暮らしにお邪魔するような感じでした。

老街といわれるとおり、古い街並みです。細いくねくねとした路地を気持ちの赴くままに歩いていきます。レンガの壁や炭を塗ったような壁、タイルを敷き詰めたが続きます。家々の屋根がとても低くて、わん吉でさえも天井に頭がぶつかりそう。

屋根にはブロックの重石が点々と

レンガに組み込まれた窓枠。住む人のいない家は向こう側のレンガの壁も見えました

路地の地面に「北埔街」の文字

くねくね路地は「慈天宮」に通じる

くねくね路地を進んでいけば、必ず街の中心にある「慈天宮」に通じるのだとか。そのとおり。気ままに歩いていたらたどり着きました。ここは今もなお、住民たちの心の拠り所なのだそうです。屋根の彫刻など細やかで見入ってしまいます。

北埔老街の中心にある「慈天宮」

扉に彫られていました

お供え物かな。亜熱帯の果物風がかわいい

客家の人たち

台湾に暮らす人々には4つのグループがあるそうです。7割強を占めるホーロー人のほか、1割強を占める客家人、彼らは戦前に大陸から海を超えて台湾にやってきた人たちです。さらに1割強を占める外省人は戦後に大陸からやってきた人たち。そして2%ほどが、もともと台湾に住んでいた、自らを誇りを持って”原住民”と呼ぶ人たち。様々な出自を持つ人たちが台湾には暮らしていることを、わん吉は遅まきながら、台湾に暮らしてから知りました。

客家の人たちは台湾や東南アジアの各地に移住し、勤勉で教育熱心、そして商業に従事する人が多いそうです。華僑と呼ばれる人たちの3分の1は客家の人たちなのだとか。客家語を話し、独自の生活文化や食文化があるそうです。

客家の麺、板篠

Uberのドライバーさんに勧められたとおり、庶民の味・板篠(バンジャオウ)をいただきました。平べったい米麺に薄い塩味のスープ、塩味の効いた豚肉とたけのこの細切り炒めがトッピング。合わせていただくと絶妙なハーモニーです。

塩味の薄い台湾料理に慣れた人にとっては、ちょっとしょっぱめの味付け。ですが、日本人にとってはちょうど良いかなぁという印象です。

のれんが渋すぎてすてき

客家のエネルギードリンク、擂茶

客家食文化を味わうなら、体験すべしという擂茶。ごま、くるみ、黒豆、種、ピーナツなど、それだけで十分に栄養のあるナッツ類をすり鉢に入れてゴリゴリ。ペースト状になるまで擦ります。

お店のおばちゃんに指導されて、ごますり体験スタート。友人と2人で30分以上擦りました。おかげで二の腕筋肉痛。ペースト状になったらお湯を入れ、混ぜ合わせていただきます。

おばちゃんのOKをいただいて擂茶完成。

最後に緑茶粉と緑豆粉を混ぜるので、見た目よりもずっと飲みやすいです。体に良いものばかり入っているから栄養満点!

台北からちょっと足をのばして別世界

台北から北埔まではいろいろな行き方がありますが、台北駅から新幹線に30分ほど乗って新竹駅で降り、そこから北埔老街までタクシーかUberで30分ほど。時刻表を事前にチェックしておけばスムースに行けそうです。

Google map 「北埔老街」で検索してみてください。

北埔で降りれば、そこはもう、見慣れない客家の街並み。台北から遠足気分で訪れてみませんか。

北埔でもっとも古いとされる家屋。三重に連なる門は台湾でも美しい建築様式とされているそうです。

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