夏至の日に台湾で金環日食が見える。そう聞いてからずっと楽しみにしていました。
決して天体マニアではないのですが、天空で繰り広げられる壮大なショーは大好き。太陽と月と地球がどんな風に重なり合うのか、その一瞬の奇跡のようなタイミングに思いをはせるとわくわくするのです。
毎度のことながら、日食は地球上でも見ることのできる場所が限られています。今回は台湾南部の嘉義で完全な金環日食が見れるということでした。
嘉義は北回帰線が通るところ。台湾では北回帰線の北は亜熱帯気候、南は熱帯気候と分かれます。
台北から新幹線に乗って1時間半、嘉義で降りるとたしかに気候が違うのを肌で感じます。曇り空で湿気の多い台北に比べて、嘉義は南国。青い空に乾燥した空気。そしてタクシーのドライバーさんたちも揃ってアロハシャツ!
さて、今年の夏至の日。新幹線の嘉義駅で降りるとすごい人でした。びっくり!
新幹線も満席でしたが、みんな日食目当てだったとは!・・・というわん吉も間違いなくその一人ですが。
駅のタクシー乗り場もバス乗り場も長〜い人の列。おそらくみなさん北回帰線の標がある太陽館や日食のイベント会場に向かうと思われました。わん吉はなるべくなるべく人のいない方向へ。そして予約したホテルに近い故宮博物院南院方面に向かうバスに無事乗り込んだのでした。
ホテルもおそらく史上最大級の混雑。みんな考えることは同じですね。日食が始まる頃に部屋が準備され、荷物を置いて、サンスクリーンを塗り、カメラと三脚を持って支度OK。まずは1階から外に出て眺めてみよっか、とエレベーターに乗ると、3階で同乗のみなさんがわらわらと降りました。なに?なに?とわん吉も流れに乗って降りてみると、ガラスの向こうは広い屋外のオープンスペース。空がいっぱいに広がっていました。
なんとすばらしい!同乗のみなさんありがとう!
日食はもう始まっています。カメラに超望遠レンズをつけた天体カメラマニアのみなさんが戦闘態勢に入っています。
わん吉もわさわさとカメラをセッティング。パチリと撮ってみました。わん吉カメラは普通のカメラと普通のレンズなので(ふふふ)、日食は点。でもピントを合わせます。
天体ショーが進んでいきます。画像拡大中。
14:49から部分日食が始まって、金環日食は16:13~16:14の56秒。そして部分日食の終わりは17:25。
金環になった瞬間、周りから歓声が上がり、自然と拍手が湧き起こりました。わん吉も気づいたら拍手していました。
太陽と月と地球のショー。この目で見れてよかったなとしみじみ。次回台湾で見れるのは195年後なのだそうです。どうあがいてもこの世にいないだろうなぁ。
2020年夏至の金環日食、台湾・嘉義にて。ありがとう♡