台北に引っ越すと友人に言ったとき、最初の一言は「猫村に行かなきゃね🐱」でした。バンコクにも猫がたくさんいるけれど、台湾にもいるんだね♡と思ってから約半年。行ってまいりました、猴硐(ホウトン)へ。
台北駅から1時間の遠足旅
台北駅から鈍行電車で約1時間。15分も乗っていれば山が迫ってきます。台北は都会ですが、盆地なので周りは山に囲まれていて、ほんのすぐそばに自然を感じることができます。
新緑のグラデーションがいいねぇと思いながら電車に揺られていると、猴硐に到着。
猴硐は山間の町、いえ、村という感じです。背の高いビルは一つもありません。以前は炭鉱で栄えた町。炭鉱にいたネズミを退治するために猫がやってきたのだとか。今は炭鉱は廃坑となり、鉄柵の大きな建造物が廃墟となって残るのみ。
駅に猫がいる。
誰もいないなぁ、朝早いしなぁ。と思いながら、改札を出ると、猫がいました。待ち合いベンチにちょこっと座ってる。
猫たちは毛並みもよく、健康そう。たくさんの人に慣れてるんでしょうね、人が近づいてもへっちゃらです。
とりあえず道なりに進んでみる。炭鉱とは反対側が猫村だというのでそちらの方へ。雨がしとしと降っています。
猫は自分たちのペースで動いています。雨だったので、きっと雨宿りしていたんでしょうね。猫はあまり見かけませんでしたが、外猫は村全体で110匹いるそうです。
猫グッズのショップと猫カフェがたくさん。
猴硐は猫で有名だけれど、人が普通に暮らしている村。みなさんのお家に入り込まないように気をつけながら、猫目線でてくてく散策します。
まだ開店前の猫カフェをのぞいてみると、猫たちがいました。どれが猫でどれが猫グッズかわかりますか?
山の傾斜に沿って道なりに上っていくと、猫カフェが連なる一角がありました。まだお昼前で空いていないお店が多かったのですが、ある一軒を外からのぞくと店のおじさんと目が合って「オッケー!」の合図。よし、ここでお茶しよう。
おじさんが猫型ケーキを作ってくれて、おばさんがお茶を入れてくれました。お店は猫ものでいっぱい。お店にベンベンというオス猫とニューニューというメス猫がいました。
渡辺直美さんの本にも登場したお店です。ちなみにこの本はお店で拝見しましたが、とても楽しい♡
なんと、お店のおばさんは猫村の猫たちの顔が全部わかるそうです。村には猫の保護団体があり、毎日交代で猫たちにごはんをあげているそう。おばさんは火曜日の担当で、早朝6時半頃に村内10カ所ほどあるごはん場で猫缶ごはんをあげています。「お腹を壊している子にはごはんに薬を混ぜてあげるの」と一匹一匹の健康状態もチェック。団体に随時報告をあげているそうです。そんな細やかなサポートがあるんですね。猴硐の猫たちはしあわせだ。
おばさんの熱心なお話を聞きながら、ゆるく時間が流れていきます。平日の午前中は人も少なくてのんびり。今度は晴れている日に来てみたいな。