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国立臺灣博物館でフォルムとデコに見入る

これから台湾には蒸し暑い夏がやってくるそうです。外で過ごすのは暑すぎる。そんなときこそ、涼みながら新しい発見ができる博物館はベストチョイスでしょう。

100年前の建築デザインを愛でる。

国立臺灣博物館は100年以上前に建てられた由緒ある建物。日本人技師たちの設計・監督によるもので、ヨーロッパの博物館にみられるギリシャ神殿の柱とローマ式のまるいドームを組み合わせたスタイルです。床の大理石やタイルにも贅沢を尽くし、その壮麗な存在感は今もなお健在。建物のディテールも見逃せず、目を凝らして天井を見上げ、床を見下ろし、壁を眺めていれば、それだけで贅沢な時間が過ごせます。

エントランスの天井ドーム。ステンドグラスがきれい。

外観もシンプルで美しいです。窓枠には目がないわん吉ですが、ここもすてきです。この雰囲気、まるでヨーロッパのよう。

アールデコっぽい窓枠。

企画展で化石の宇宙を愛でる。

ちょうど企画展をやっていました。「微美幻境-海洋微化石」

化石の中でも目で見えず、光学顕微鏡で覗いてその詳細を知るという「微化石」の展示でした。小さな小さな化石の中に、デザイン性に富んだ世界が広がっていました。

拡大した模型。
1900年のパリ万博のパビリオンはこの微化石からヒントを得たものなのだとか。

1900年に開催されたパリ万博では、微化石をモチーフにしたデザインが斬新だったそうです。当時は、自然や植物をモチーフにするアールヌーボー絶世期でした。

入場料は30元。常設展だけでなく企画展もみれました。台湾は公共交通も安いですが、博物館も安くてびっくり。これなら何度でも足を運べるし、ぜひ運ぼう、と思って博物館を後にしました。

もう一度、大好きなぐるぐる模様の窓枠に見入ります。また来ます🌟

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